結婚する時ってお互いに感情が高くなって、どちらかがプロポーズする。
それを受けて結婚。
そんな流れの方多いのではないでしょうか。
また、興味はあるけど、年収の事や自分の時間が無くなるのが気になって結婚しないなんて人もいると思います。
しかし、いざ結婚をして、結婚してからの数十年。新婚の頃のような気持ちが続くと思いますか?
人生のほとんどが使われる『結婚』という契約に、
住宅の購入以上に慎重になるべき『契約』に、
契約書もなしに向かって良いのでしょうか。
契約というルールが無ければ、信号の無い交差点をお互いの良心だけで渡っていくようなものです。
お互いの良心は全て理解済みですか?
お互いにこんなはずでは無かった、やって欲しいのにしてくれない!なんて事は起きないですか?
この記事は、そんな事が極力起きないよう、婚前契約について考えていき、劇的に変わっていく時代の中で、婚前契約が常識になるように企てるものです。
また、結婚に二の足を踏んでいる人、結婚に消極的な人の手助けになれば良いと思っております。
昭和の幻想に取り残されている人々
この記事を書いている現在、年号は令和になりました。
昔から言われている
男は働きに出て
女は家庭を守る
こんな時代はとうに過ぎています。幻想です。
年号で言えば、平成だった頃の大正ぐらいの古臭さです。
女性の社会進出が進み、昔のように正社員が難しいなんて事も騒がれなくなりました。
高度経済成長が終わり、男性の年収も下がってしまいました。
核家族化が進み、子育てをする際に親が見てくれる事も期待できなくなりました。
男性は家事、育児を手伝ってくれるのが当たり前になりました。
要は、昔から言われている役割なんてものを常識にしていたら、全然うまくいかない現実に
もやもやしてしまうんですね。
それなのに、古臭い風習が頭にこびりついていて、
『私は男だから稼いでいれば充分』
『私は女だから家事と子育てをしていれば充分』
なんて考えのまま結婚をして、
『外で稼いでいるのに家事や子育てまで手伝うの?』
『稼ぎが少ないから普通の生活が出来ないじゃない!』
『子育てなんて24時間休み無いの。協力するなんて当たり前でしょ?』
『俺が養っているのに、なんで君はそんな事もしないの?』
という長い結婚生活の中、いつか考えてしまう負の感情に支配されていきます。
このままだと、稼ぐことしかしない(ATM男)はお金が稼げなくなれば捨てられるでしょう。
その男性が、不幸にも病気にかかってしまっても、生活の出来ない人と心中はしたくないものです。
結局、稼いだところで、億万長者ぐらいでなければ、家庭の足しにされて、稼ぎが少ないと言われるのがオチですが。
自分の役割をしない(実際毎日家事育児をちゃんとやるのは難しい)女性は、男性に不満を募らせるだけでしょう。そして、何の能力も磨かないまま、労働市場に出される可能性が大きくなります。
そんなことが日々どこかで起こっているのは、お互いに協力者に見えて、お互いの監視者になっているからなんですね。
男は外で働き、女は家を守る。そんな古臭い考えは、元々破綻しています。
そんなものは、女性が社会進出できない頃の黒歴史のようなものです。
女性は昔と違い、社会的に強くなりました。
男女問わず、同じ能力のある人間に『働く』と『生活する』の一方だけを任せて良いのでしょうか。
どちらも一人で生きている時は、当然のように二つとも行っているものです。
それを一方に任せて、ずっと生活していたら、思います。
『自分ならもう少しできるのに』
となりの芝は青く見えます。本当は青くなくても。
仕事は大変です。仕事をしている人なら大半は苦労を経験しています。
家事や育児は大変です。しかも家事は相手の分も、結婚しているかぎりするのです。
その辛さは経験した人では無いと分かりません。
では、どうすれば良いのか。
答えは簡単です。
お互いに依存するところを無くせば良いのです。
お互いに仕事をして、家事育児は平等に分担する。
結婚したからと言って、一方を思い切りどちらかに依存する必要は無いのです。
だって、今までそうしてきたんですから、出来るはずです。
お財布も分けます。収入は個人のものであって、結婚してもそうあるべきです。
お互いに生活費で使う金額と共同で貯金する金額を決め、平等に出し合いましょう。
親友にお金をたかりますか?結婚相手はそれより下ですか?
相手が困っていないのに、一方的にお金をどちらかが負担する必要なんてどこにも無いのです。
それじゃあ結婚なんて意味ないでしょって言われるかもしれません。
ですが、ただ好きな相手といる事に打算なんて必要なのでしょうか。
そんなものは、詐欺師と一緒です。相手の利益をかすめ取ろうとしているのと変わらないんです。
結婚を考えるなら、これらのことを、話し合って、紙にまとめると良いと思います。必要であれば、法的に有効にするため、公正証書として、取り決めるのも良いと思います。
そして、本当にできるか、お互いに確認するまでは子供は作らない方が良いですね。
もし、息を吸うようにお互いのリズムが合うようになれば、たくさんの話題ができ、本当の意味での人生のパートナーと一緒に居る実感が持てると思います。
男性も女性も同じく、仕事もして、料理も洗濯も掃除もして、苦手な部分があると思います。
お互いにそんな面を笑いながら成長できたら良いと思いませんか?
子育ては1人産まれるごとに18年間の超重労働を課せられたと思うこと~将来を話し合う大切さ~
子供を育てる事を簡単に考えているかもしれません。
ですが、子育てなんてどちらか片方だけで出来るようなものではありません。
ものすごく負担が生じます。
もちろん、嬉しいことや楽しい事もたくさんありますが、とりあえずそれは置いておきます。
正社員で仕事をしている場合、子供ができた数年間は非常に負担が掛かります。
なので、その年数分二人で、計画的に貯金をしておきましょう。(1年で保育所なら2年分の生活費の半分)
どうしても出産を担当する女性は負担が大きくなります。
後の育児も考えると、数年は仕事が出来ない可能性が高いです。
妊娠から出産までの期間は、女性だけの負担になります。
その間女性は、
仕事を休むリスク
出産の不安
子供の成長具合の不安など
とても大きな不安と負担がかかっています。
そして、
男性が当事者になれない分、後に非常に憤りを感じやすい期間になってます。
男性にはこの間のリスクは存在していないのですから。
妊娠から出産までの金銭面での負担を、二人で貯めた貯金から解消したら、
女性に担当してもらう妊娠~出産までの期間はなるべく家事と奥さんの身の回りの世話を
してあげましょう。
計画的に貯金をしていれば、無駄な不安を与える事も無いのですから。
産まれてくる子供の名前やエコー写真なんかを一緒に見るのも良いですね。
保育所に入れるまでの貯金をしたら、出産~保育所までの1~3年間の予定を立てます。
この際、なるべくなら、男性が育児休暇を取って、子供を見てあげましょう。
女性の立場からすると、妊娠から出産のまでの負担は、それまでの間、男性が家事や女性の面倒を見たぐらいでは、返済できません。
今の時代は、平等ですから、男性も育児をすることに慣れておかなければなりません。
当然、生まれた子供の面倒を父親が見れるようにならないといけないんです。
女性には、必要なだけ休養を取らせて、女性のタイミングで仕事に復帰してもらいましょう。
子供が保育所に行くようになったら、お互いに仕事に復帰しましょう。
子供が熱を出したり、色んなことで保育所からの急な呼び出しがかかるようになります。
また、帰宅した後も子供の大泣きで寝れない日が多くなるかもしれません。
お互いに会社に相談したり、子育て支援を使うなど、あらゆる手段を使用して二人で乗り切りましょう。
この期間は、片方に任るのではなく、二人で乗り切ってください。4歳を過ぎれば少し楽になります。一生続くわけではありません。
また、生まれた子供には社会性は皆無です。
意味不明な事をすることが当たり前だと思ってください。
自分の常識を教えつつも、教えた事が出来るまでには長い時間がかかります。
あなたの言葉や周りで起きた事を吸収して、18年ほどで、やっと少しまともになるんです。
長い期間ですが、年数が経つにつれて世話をすることが少なくなるはずです。
これだけの重労働が待っている事を、先に知って、婚前契約に盛り込みましょう。
婚前契約が無ければ、無理ゲーになる
結婚という人生最大の『契約』を無法地帯のままにしてしまえば、
たちまち、悲劇が起こります。
結婚している人の愚痴なんて聞いていると、結婚したくなくなるのは当然だと思います。
せっかく好きになった大切な人である旦那さんや奥さんが、憎い相手になるなんて想像したくないですよね。
納得のできる平等なルールを作って、さらにお互いに苦しい時は相談し助け合うことを盛り込む。親しき仲にこそ感謝は必要です。
最初が肝心だと思います。ルールを作り、守ることが当たり前になって欲しいです。
そして、肝心なのは、離婚した時の財産分与まで決めておくことです。
結婚する前の貯金は自分の物であることと、共有資産は共同の貯金と、それで買ったものだけであることを盛り込むことです。
この契約があれば、その後離婚したとしても、共同の貯金の半分と、貯めていた自分の貯金がお互いの手元に残ります。
離婚してもお互いに不幸になることはありません。手に職を持ってますから。
この安心感と、安易な金銭の横取りが出来ないことが、逆に離婚から遠ざけてくれることもあるはずです。
それでも、長い人生、上手くいかない時はいかないとは思いますが、婚前契約について話し合うことで、事前に結婚に向かない人との契約を回避することができ、もしかしたらその人が考え方を変えてくれるかもしれません。
いかがでしょうか。日本では馴染みの無い、婚前契約について、書いてみました。
海外では当たり前の地域もありますが、悲しい現状がはびこる日本でも普及させて、結婚に対して前向きになる人、長い人生の最高のパートナーを見つける人が少しでも増える事を願ってます。